これは昨年の冬の話です。
4ヶ月に1回位来てくれる、おじいちゃんのお客さんがいました。
私の見た感じですと、70代前半、
いつも身なりがスーツ等で、革の鞄を持っており、自営業の方なのかな?っという印象でした。
かれこれ2年はうちの店に時々来ていて、手荒れや肌荒れの相談を私にしてきました。
こちらもおすすめのハンドクリームやボディクリームをご紹介すると、気前よく買って下ってました。
「お姉さんに会いたいから、また来るね」
等、愛想の良いおじいちゃんでした。
何回か会ううちに、
奥様を早くに亡くしてしまった、
遠方に娘が居て、結婚して孫も居る
今は独り身で寂しいけど、お気に入りのお姉さんが色んなところに居て、
(スーパー、お惣菜さん、美容院、ドラッグストア等)
そういう人達と話しているから寂しく無いんだよ、
っという事でした。
私も母を早くに亡くし、父は再婚した新しい奥さんもまた若くして亡くし…
生きる希望を無くしてしまい、
セルフネグレクトに陥って、ミイラ化してしまうんではないか
と心配していた時期があったので、
この方みたいに、色んな人とコミュニケーション取って、生きていってくれたら、
娘さんも安心だろうな〜
なんて思っていました。
そして、また肌が乾燥する昨年の冬、
その方が来ました。
私「お久しぶりですね〜!
寒いですね〜、お元気でしたか?」
おじいちゃん
「ほんと寒いよね〜また手がカサカサだから、クリーム買いに来たよ」
なんて話をして、商品を案内して、お会計をした時に、
うちのポイントカードがどれか分からなくなってしまい、
ポイントカードあるかな〜と、
私はお財布を一瞬覗き込んでしまいました。
そしたら、お財布の中にお札がビッシリ入っていて…
ものすごい厚みだったので、100枚はあったと思います。
1000円札なら10万ですが
10000万円札だったら100万です。
お年寄りは若い人より多く現金を持ってる事が多いですが、こんなにお札入れてる人は初めて見ました。
でも、そんな事にはもちろん触れず、ポイントカードを無事に出してもらって、お会計を終えました。
それではまた…と
お見送りをしようとしたら、腰の曲がった高齢のおばあちゃんが近くに立っており、
「お待たせ、行こうか?」と
そのおじいちゃんが声をかけていました。
その腰の曲がった高齢のおばあちゃんも、時々一人でうちのお店に買い物に来ていて、
けっこう認知症が進んでいて、お金を自分で出せなくて、買い物がままならない感じの方でしたから、
(あ、あのおばあちゃんだ)
とすぐ分かりました。
もしかして、お母様か、お姉様なのかな?つ
と思い、
私「あ、(おばあちゃんの)ご親族の方なんですか?」
と聞きましたら、
おじいちゃん
「いや、お友達だよ。
時々一緒にお買い物するんだよ。」
と私の目をしっかり見て、答えました。
その時の目が、今まで優しい目では無く、
キリッと眼光鋭く、こちらを見通す様な目をしていました。
「あ、そうなんですね、
(おばあちゃんに)お友達がいて良かったです」
ではまた〜っと見送りました。
それ以降、そのおばあちゃんも、70代のおじいちゃんも、見ていないんです😥💦
今までを振り返ると、ハンドクリームを定期的に買いに来てたのですが、もう半年以上お会いしていません。
認知症のおばあちゃん、
お財布に大量のお札、
おじいちゃんの目の鋭さ…👁️🗨️
まさかとは思っていますが、
おばあちゃんがそのおじいちゃんに、
お金を渡したりしてないよね…渡すどころか、
無理やり…勝手に…とか無いよね…と、時々思い出します。😥
うちの近くには、昔からの大きな団地があり、独居の高齢者が沢山います。
そういう方々が、変な詐欺とかに巻き込まれませんように…🙏
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